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『あっこれからは、普通に電話していいからな! 会いたいって言っても、すぐには会えない場所にいるんだし。
電話しないと、俺がくじけて、そっち戻りそうだから』
先生の言葉が嬉しかった。
これからは、電話できるんだね。
「でも、私的にはくじけて戻って来て欲しい」
こんな事言ってる私……本心だけど。
「なんてね! うそですよぉ……まだ私は高校生だもん。
先生と一緒にいたいけど今は我慢だよね。まだ生徒だし」
そう……私はまだ高校生。
私が高校生だと先生をくるしめるもんね。
頑張らないとな。
『亜紀……寂しいか?』
「当たり前だよ」
『よかった……』
なんで先生が良かったと言うのか、私には良くわからなくて。
「よくない」
と返した。
その後、ちょっとしてから電話を切った。
その途端、心には、また寂しさが押し寄せてきて。
先生の事を考えてると、会いたくなる。
それも、今は難しい……。
この世に魔法があったら、私は迷わず使って貴方のところに、飛んでいくのに……。
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