7352人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
あれから、数日が過ぎて行き。
私は、3年生になりました。
高校最後の年。
先生の赴任の話は、先生が沖縄にたったあの日、朝会で生徒全員に告げられたらしい……。
泣く生徒がいっぱいいたらしく。
大変だったって、後でるいから聞いた。
そりゃあ……寂しいから泣くよね。
私はあれから毎日、先生とメールをしている。
電話は、先生の携帯料金とか考えると、あまり話せない。
私から電話しても、先生も気をつかって早く切るんだよね。
だから、大体メールが多いんだ。
でも、先生は前みたいに返さないって事はなくて、必ず返してくるから、私は嬉しくてメールをいっぱい送るの。
『今日何した?』
『ご飯何食べた?』
って、私はなんだかタメ口に少しだけ慣れてきたんだ。
そう、いつの間にか少しずつタメ口を使うようになってた。
距離が少し近付いた証拠かな。
でも、先生の事は、まだ『シン』って呼べないんだけどね。
やっぱり、まだ恥ずかしいの……。
――――――――
件名:おはよう先生。
本文:今日から3年生だよ。行ってきます。
先生も頑張ってね。
――――――――
おはようから始まり、おやすみで終わるメール。
携帯を見て居る私はいつも笑顔。
最初のコメントを投稿しよう!