*◇*電話*◇*

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「うぅ……やだぁぁあ」 沖縄はとても遠すぎる。 海をこえなくちゃいけないんだよ。 私の胸は苦しくなるばかりで。 先生の手紙を握り締めて、ただ泣いていた。 頑張る……でも、さみしいよ。 沖縄に行く前に、ちゃんと先生の事見ておきたかった。 私はしばらく泣き続けた、そして少し落ち着いてから車に戻った。 いっぱい泣いたからか、車に乗った途端に、相沢先生の事がちょっと心配になった。だって、1限目はとっくに始まっているはず。 「相沢先生、授業は?」 と聞くと、 「1時限目はフリーだから、HRも洋子先生に事情を説明してお願いしてきた」 そう言った。 「洋子先生に!?」 私は、ビックリだった。 洋子先生とは色んな事があったから……。 「まぁ、お前と細川の関係知ってるから、頼みやすかったよ」 相沢先生の言葉に、そうなんだぁと私は頷いた。 「今日は、学校どうする?」 そう相沢先生に言われて。私は、行きたくなくて。 「行きたくないです」 と素直に答えた。 授業に身が入らない事はわかっていたし、先生の事ばかり考えて……授業中でも泣いてしまいそうだったから。 って……ほらっ。 また、涙がでてきた。 そんな私を見ると相沢先生は、 「もう泣くな! なっ! 泣きやまないと、キスするぞ!」 と言ってくる、でも今の私にはそんな冗談通用しない。
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