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体育の授業、今日はドッチボール。
大きいコートを書いてクラスみんなで試合。
好都合なことに、華苗とチームは違う。
こういうときって真ん中ばっかりで端っこは全然注目されないんだよね。
で、今華苗は外野にいる。
私のチームがボール持ってあっちのチーム狙ってて、なかなか相手チームにボールが回らないみたい。
おかげで私のとこの内野とあっちの外野はボールに注目してるだけで殆ど動かない。
さて、心ここにあらずといった華苗に近付いて、と…
「なぁ、華苗ー」
「?!」
そんなあからさまに驚かなくても…
「なぁ。」
「…なに?」
「………」
突撃してみたけど、何言えばいいんだろ…
「ゆずちゃん?」
よし。
…ちゅ。
「ちょ、え?」
「私ね、華苗のことめっちゃ好き。友達とかじゃなくて恋人として。」
めっちゃ笑ってみせて、真っ赤になった華苗に尋ねた。
「華苗は?」
…やばい、私の顔もめっちゃ赤い気がする。
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