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恥を去らしてしまうことになるが、誰かに弱音を吐いたことで少し気分が良くなった。
俺は、次の日の学校がいつもより楽しく感じた。
誰かと話をするわけでもなかったが。
そして、放課後あの場所にはまた返事がきていた。
『そうなんですか…私も人見知りするので気持ちがわかります。
でも、このままでいいんですか?
勇気を持って誰かに話しかけてみてはどうでしょう?
まずはわざと教科書忘れたフリをして、隣の席の人に話しかけてみては?
頑張ってください。
いつかお会いできたらいいですね。
今はまだ恥ずかしいから無理です。
いつかきっと会ってお話しましょうね。
』
俺は、最後の文章にときめいてしまった。
相手がいくつの人かもわからない。
どんな容姿で、どんな性格かもわからない。
俺は急いでまたノートから一枚破った。
『ありがとう。隣の席の人ですか…ユニークな事を考えますね。
頑張ってみようかな。
俺…自己紹介の時に緊張しすぎて余計な事言ってしまったんです。
誤解が解けぬまま1ヶ月がたちました。
正直苦しいです。
でも、貴方からの手紙で少し救われました。
ここに来て、また一つ楽しみが増えました。』
俺は何故か赤裸々に書いてしまった。
でもいいのだ。
俺は「手紙の彼女」が女神様の様に思えていた。
たとえ、会ってしわくちゃなおばさんであっても、俺はびっくりしても女神様だと思う。
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