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次の日俺は、ちらっと隣の席を見た。
黒髪ストレートの色白の女の子。
美人で、男子がよく話しかけに来ているのは知っている。
俺はため息をついた。
よく考えたら、こんな子に話しかけると周りの目が気になる。
それに、少しクールな感じで話しかけにくい。
まだもう少し普通の女の子だったら「教科書見せて」と言えたと思う。
俺は、諦めて悲しい気持ちで放課後また、階段をかけ登った。
『今日はどうでしたか?
それがきっかけで仲良くなると、きっとその人からはじまって、誤解がとけていくと思います。
私が見る限り、貴方は悪い人じゃない。
だから、頑張ってください。
貴方が頑張ったら、お会いしてお話しましょう。
』
俺の胸は高鳴った。
俺が…クールビューティーな隣の席の女に話しかければ…彼女と会える!
どんな人なのだろう?
会ってお礼を言いたい。
可愛い女の子なら尚更嬉しいが…
いや、彼女は女神様だ。
俺の日常生活が変わったのだから。
そして会ったら、はじめてのこの土地での友達になれるだろう。
しかし…あの隣の女に話しかけて、無視されないだろうか…。
俺は、悩みに悩んだ。
『早くお会いしたいです。
お礼も言いたいし…。
今日は話しかけられませんでした。
せっかくのアドバイスごめんなさい…。
明日はきっと頑張ってみます!
』
俺は決意したのだ。
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