-僕の女神様-

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「ここみたいな田舎に慣れるかわかりませんが、頑張っていきたいと思います。」 俺は、あの時、言葉を選び間違ったのだと思う。 ただ、ここでみんなと仲良くしたい、それを言いたかっただけなのに。 緊張して頭が真っ白になっていた俺は、更に続けて、またよからぬ発言をしてしまったのだ。 「あ、標準語ですいません、ここに来て、方言がとてもおもしろいと思いました。」 みんなには、馬鹿にしやがって、と思われただろう。 俺はただ、純粋にここの方言が気に入って、俺の標準語と違うって事が良い意味でおもしろい、てことを言いたかっただけなんだ。 「よろしくお願いしますだ。」 方言でいったつもりだったが、テレビでみた様な妙な台詞になってしまった。 昔から俺は、口下手なやつ、と言われていた。
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