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『いつもここに来て何をしてるの？
はじめまして、私は貴方に話しかける勇気がなくて手紙を書きました。
いつも一人だから気になったので…良かったら返事くれると嬉しいです。』
な、なんと、俺宛の手紙だった。
いや、別の人宛かもしれない…。
俺は、鞄からガサゴソとノートを取りだして一枚破った。
別な人宛でもいい、返事を書こう、と。
俺は、久しぶりに感情が高ぶっていた。
『はじめまして、俺は学校の帰り道に暇つぶしに毎日来ています。
誰もいない場所だと思っていたから、驚いています。
気にかけてくれてありがとう。
』
俺はこう書いて、同じ封筒に入れてもとの場所に置いた。
残念ながらノリは持っていなかったので、微かに残ったベタベタを利用して強く指で抑えた。
昨日のあの気配は、この人だったのかな…そう思うとキョロキョロしてしまった。
その日、俺はなかなか寝付けなかった。
次の日がいつもより長く感じたのも、あの手紙のせいだった。
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