プロローグ

2/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
事の始まりは昨日。 友達の祐樹とバイクに跨がり二人並んで行くあてもなくただやみくもに走っていた 祐樹は明るくて陽気な奴でクラスのムードメーカー的な存在だ。顔は…ムカつくけどカッコイイ部類に入るのだろう、何度か告白されているところを目撃されている。 まぁ、こんな奴だけど、いや、こんな奴だからこそ一緒に居て飽きない。俺とこいつは世に言う親友と言う仲らしい。 「おい、蓮!そろそろ12時を回るぞ!!俺はそろそろ戻るけどお前はどうする?」 祐樹が少し大きめな声を上げる。少し大き過ぎな気もするが、かなりの速度を出している為このくらいの声でなくては聞こえにくいのだ。 あぁ、言い忘れていたけど蓮と言うのは俺の名前だ。沢渡 蓮 がフルネームだ。 「ん。俺はもう少し風に当たってから帰るよ。先帰っててくれ」 俺の性格上余り出さない大きめな声で言った。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!