ただ側に居たくて…

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          「…ねぇ幸都…」   「…ん?」   「幸都大好き。」   「…」   「幸都以外要らない。」   「…ん。」   「幸都と…」   「そんなのないよ。」   「…」   「俺等は一緒にはならない。」   「―ッ…」   涙を堪えるのが 精一杯だった。   「俺はお前を好きにならない。」   「分かってるよぉ…バカぁ…」   「…おう。」   「それでも好きなの…」   「要らない。」   「―ッ…」   「もっと良い人を好きになれ」   「幸都ォ―…」   「…ぢゃぁね。」     幸都は1度も振り返らず 図書室を後にした。
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