助けてくれるそうです

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「だ…誰なんだよ、お前ら!?強盗か?…じ…住居不法侵入で訴えるぞ!!」 僕はただただたじろぐばかりであった 「しぃ~!!まだ2時なんだよ、そんなに大きな声出したら御近所さんに迷惑でしょ!!」 少女は指を一本立てて自分の唇の前に添えて言った 「おいおい…俺がそんなヘマすると思うか?ちゃんと時間は止めてあるよ」 青年は答えた 「おい!!迷惑とか時間を止めてるとか聞きたいのはそんな事じゃなくて!!お前らは何者なんだよ!!」 2人はお互いを見合って言った 「「何者に見える?」」 ナンパか何かの愚問だと僕は思った 青年は脱色したような色の髪、服装は半袖のTシャツに右腰にチェーンのついたジーンズ ぱっと見は18才位 はたまた少女はというと 髪はピンクのゴムでふたつに結わき、ピンク地に黒のライン入りのフリフリのワンピース ぱっと見は6才前後 端から見れば、単なる年の離れた兄妹にしか見えない訳で……       「いや……全く答えになってないぞ……」 「じゃあ、もう素直に言おうよ」 少女は青年のジーンズをクイクイ引っ張った 「そうだな……」 2人は改まった 「俺達はお前たちの世界で俗に言う“天使”ってやつだ」 「は?天使ってあの背中に羽が生えて頭にリングがついてるあれか?」 「あは!!世界が狭いな“とも君”はぁ」 いきなり“とも君”はないだろと思った 申し遅れた 僕は“金田 智幸” この出来事で、この物語の主人公を勤めさせて貰うことになった。 年は17才 血液型はB型 誕生日は……っとこんなの関係なかった まぁ今し方まで普通の高校生やってました 「で……何百、何千、何万歩譲ってお前らが天使だとしよう……お前らの目的はなんだ?」 「そんなの簡単な事さ」 青年はニヤッと笑った 「24時間だけ一部の過去を取り消してやるよ」 僕は、意味が全く解らなかった
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