500人が本棚に入れています
本棚に追加
「それはそうと、アサト、お前今日はえらく早く学校に来たんだな」
核心を突かれ、オレはギクリとした。
見上げるタカシの顔がにやにやしている。
コイツ…
分かっていながら敢えてその話題に触れたんだな?
ふう、と溜め息ともとれる息を吐き、何事もなかったかのようにオレは机に向き直った。
「おいおい、無視かよ~」
焦ったような、しかしそれでも笑気を含んだタカシの声が後ろから掛けられた。
「うっぜぇ」
吐き捨てるように言ったオレに、タカシは勝利を滲ませた声で追い討ちをかけた。
最初のコメントを投稿しよう!