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封筒の中の可愛らしい猫がプリントされているカードには、確かにそう書かれていた。
──真宮?
ユリ?
誰だそれ。
天まで舞い上がっていたオレの心は、地中深くまで落ち込んで、ブラジルまで到達した。
「えっ、真宮って、あの7組の真宮!?」
後ろから覗き込んでいたタカシに封筒を取り上げられたが、もはや取り返す気力もない。
「…そいつが誰だか知ってんの?」
オレのやる気無さげな言葉に、タカシは呆れるを通り越して驚いたように目を剥いた。
「おっ前、本気で言ってんの!?真宮ユリっていったら、清楚可憐で有名な7組いち可愛い子だぞ!?」
…記憶を辿るが、そんなヤツに心当たりはない。
むしろ、話した事さえ無いのに、何でオレにチョコなんかくれたんだろうか?
「清楚だか可憐だか知んないけど、興味ねぇし」
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