登校

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──そしてオレの葛藤が始まる── 入れるべきか 入れざるべきか。 はっきり言って、入れるのは怖い。 目当ての代物がなかった時の落胆振りを想像すると、やはり気が進い。 しかしそれはどこかで期待している部分があるからそう感じる訳で。 するとやっぱり、ここは潔く手を入れた方が男らしいのでは? …よし、覚悟を決めて、せーので入れるぞ! いっせーのー… 「っはよ~!」 元気な声と共に軽快な調子で背中を叩かれた。 「っ!!!!!!」 その時オレは、陳腐な言い方だが、心臓が口から飛び出しそうになった。 いや、むしろ一瞬心臓が止まったような気もする。 っていうか、本当に心臓痛っ!! …痛いんですけど…っ! 遠くなる意識を必死に手繰り寄せて、オレは振り向いた。 …お花畑が垣間見えた事は全力で気のせいということにしておく。  
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