不幸

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「秀介、今日の中間テストどうだった?」 甲高い声で聞くのが早苗だった。 「いや、全然できへんかった。」 秀介(しゅうすけ)と早苗は幼なじみという関係である。 「佐々木の数学のテスト難しすぎだよね。」 「そうそう、あの証明の問題。あんなんわかる人おるんかなぁ。」 秀介は大阪弁がばりばりだ。 「また、赤点取りそう。」 「ま、いつものことやからええやんか。」 今日は学校の中間テストであり、勉強が嫌いな二人にとっては嫌な日だった。
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