527人が本棚に入れています
本棚に追加
みかと初めての六本木。
私は、はぐれないようにみかの手を引きながら、クラブに向かいました。
途中「ハーイ、クラブ ドウ?」という黒人の誘いをかわしながら、なんとか着いて中に入ると、
薄暗く爆音の曲の中に人が一杯。
初めて女2人で来たので、部屋のすみのDJブースの前で踊っていました。
MCに「双子?」と声をかけられ、「そうだよ♪」と2人で答えました。
それから毎週木曜日はクラブの日と決めて、2人で行くようになりました。
夜待ち合わせして、始発で帰るコース。次の日のことなんか考えていません。
毎週同じ曜日に行き「双子だよ♪」と言っていたため、DJやクラブの店員にすぐ覚えてもらえ仲良くなりました。
自分の居場所を見つけたようでした。
クラブにはいろんな人がいます。その中でも、惹かれたのがタトゥ(刺青)でした。
みかと「入れたいね~♪」と話し一緒に入れに行きました。
選んだデザインがたまたまかぶり、同じのを入れました。
同じタトゥでも全く抵抗がない程みかと仲良しでした。
仲良くなったDJが来ることもあり、地元のクラブにも足を運ぶようになりました。
何度もいうようですが、クラブにはいろんな人がいます。
ナンパもありました。
自分達には同じタトゥが入っています。決まって聞かれるのが、
「2人とも、レズ?」
でした。自分達は普段から手を繋いだりして言われなれていたので
「そうだよ」
と言っていました。
ナンパをかわすのも面倒くさかったので。
そぅゆっていた事が、
本当の感情になるとは 思いもしないで。
最初のコメントを投稿しよう!