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家は半壊し、敷地にはマグナムを持ったリョウだけが残されていた。
「何してんの!?」
と、瓦礫の山から死んだと思われたヒロが飛び出した。
全身真っ黒焦げである。
「いやぁ……ムカついたから」
リョウはニコニコ顔でさらりと答える。
「ムカついたからってやっていいことと、やってはいけないことがあるでしょ!?アンタ自分の息子を宇宙の塵にするとこだったんだよ!?」
ヒロが一続きにツッコむ。
「多分ヒロなら大丈夫よ」
「その確信はどこから生まれてくるんだ」
ヒロがボソッとツッコミを入れる。
「ヒロ、もう一回逝っとく?」
ニコッと笑い、マグナムを構えるリョウ。
「ごめんなさい」
すぐさまヒロは謝った。
そして、リョウはどこからかプリンを取り出して食べ始めた。
「あ~。やっぱプリン落ち着くわ~」
笑顔にさらに磨きがかかるリョウ。
スプーンの上の黄色い物体はプルプルと震える。
リョウはプリンを食べると心が静まるのだ。
それほどプリンが好きだった。
まるで『お●ゃ●丸』みたいですね。
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