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中からは清楚な姿の眼鏡を掛けたシスターが出てきた。
「あの、何かご用でしょうか……?」
おどおどしながら尋ねるシスター。
「あら、コンちゃん。神父様いる?」
リョウがヒロに四の字固めを決めながら尋ね返した。
そうその少女、コン。
昔からこの教会でシスターを努めている者である。
「あ、はい。多分います。どうぞ中へ……」
そう言ってコンは先に中へ入って行った。
リョウもヒロを技から解放し、中へ入る。
「くぅ……」
ヒロも涙目で間接をさすりながら後へ続いた。
コンは入って正面にある神の像を左へ曲がり、そこにある小部屋へと入って行った。
リョウとヒロはその神の像の前でコンを待つ。
と、すぐにコンが出てきた。
そして二人に近付き、淡々と言った。
「ごめんなさい。神父さん死んでました」
「急な展開ィーッ!!」
ヒロが意味不明のツッコミを入れる。
「あぁ、それならしょうがないわね」
リョウもコンと同じく、日常会話のような話し方をした。
「その一言で済ませていいの!?」
ヒロのツッコミが飛ぶ。
だが、またリョウがガチャリとマグナムを向けたので、ヒロはお口にチャックをした。
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