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そうですよね。知ってるならここまで来る必要は無いですよね。ああ腹が立つ。
……それにしても、よくあるパターンだなぁ。偉そうなのがしゃくに触りますが、嘆くことはない、この常識が悪いのです。
でも、さすがにもう解法とかが載っている本が出ることは
「ん、これかな?」
僕は無言で疾風の如く彼の本を奪い取り、ページに目を這わせます。
……ビンゴ。主役は最後にやってくる、とはよく言ったものです。
これらの本を破り捨てたい衝動に駆られましたが、そんなことをしてはダメ、ゼッタイ。本は友達。みんな、やくそくだよ!
あと、間違っても図書室(or図書館)から本を盗んではなりません。許しません。
おっと、脱線してしまいました。
……はぁ、何なのでしょうねこの展開の早さは。何だか腹が立ってきます。
ですが、たかが本数冊を探すのに何時間も無駄にしたくはありません。実際、昼休み中に見つかって良かったです。
そういうことを考えると、この展開の早さはありがたいもので
「あれ?」
「どうした少年」
「……い、いや、何でもないです」
とにかく、僕はゆっくり読むためにそれらの本を借りていくのでした。
……騙された気がしなくもありません。
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