20人が本棚に入れています
本棚に追加
「弁当を食べながら叫んでいたんだって? そんでもって図書室でも叫んでいたんだって?」
教室に戻ると、クラスメイトの女子が話しかけてきました。ロリ系で、結構可愛らしい子です。
別にこれといった関係はありませんよぅ?
確かに僕はそれなりに格好いいかもしれないし、女子からもそれなりにモテたりするかもしれませんが、まだまだ深い関係は作らない。これが僕のジャスティス。
「……性格面に問題アリ、か」
何か聞こえましたが、気のせいですね。
「よっぽど美味しかったのね。食いしん坊め」
「まぁ、そりゃそうなんですが……」
それ以前にほとんど食べられてしまいました。泣きたい。
「あと、何、いいエロ本があったのね。叫んじゃダメよ。心のうちに閉まっておきなさい」
またこの女……じゃなくて、彼女は誤解を招くようなことを……
「それにしても、どんどん変になってきてるわね。アンタ」
「そっ、そうですか? 気のせいですよ」
「うそだー」
そんな下らない雑談から逃げるように、僕は席に戻って借りてきた本の一つを読んでみることにしました。
「なになに……」
最初のコメントを投稿しよう!