Pt.3

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 ……滅びた世界の住民は消えますが、死んだわけではありません。  『意識』だけが残るのです。そして、それはあちこちへ飛び、特定の人にしか見えないようになるのです。  その『意識』が見える人は、『意識』と愛を育まなければなりません…… 「「うえええええっ!?」」  僕とお兄さんは同時に驚きました。  そりゃそうです。何が悲しゅうて同性と愛を… 「育まなかったらどうなる?」 「えと、」  ……育まなかった場合、その二人には死あるのみです。…… 「「きゃーーーーー!!」」  嗚呼、僕たちに逃げ場は無いのですっ! 「あいつ、どうしたんだ?」 「昼休みからあんな感じ」  他の人間の声など聞こえません。僕は救いを求めてページをめくります。  ……それは異性の場合だけで、同性の場合は友情を育みましょう。  道を間違ってはなりません…… 「は……はは……早とちりでしたか」  安心しました。本当に。 「ふぅ、全くだ」  残念だなんて気持ちはありません。本当に。  「当たり前だ」 「ですよ……ん?」  影が覆いかぶさり、ふと顔を上げると……先ほどのロリ系の彼女が物凄い形相で僕の本を覗き込んでいました。これは、ちょっとした恐怖です。
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