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ということは……僕はとうとう幻覚という物を見るようになってしまったようです。狂ってしまったということなのでしょうか。あはははは!
でも、ここは冷静にならなければっ。
「……は、はは。冗談ですよ」
「顔、真っ青だぞ?」
僕は髪をかき上げ、こんなことをほざくのです。
「やだなぁ。僕、最近は役者になるためのトレーニングしてるんです。今のは練習の一環。プロは顔色を操ることも出来るのです。知りませんでしたか? 甘いですね」
「…………」
彼は数秒間沈黙しました。
そりゃそうですよね。いくら彼でも嘘だと分か
「マジ!? すげえ! もっとやってくれよ!」
見事に信じてくれました。
こんなギャグと変わらないような嘘に騙されるなんて、本当にバカで良かった。今度何か奢ってあげましょう。
「うーむ。大変なのだな、少年も」
この男は……
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