生活

4/6
前へ
/14ページ
次へ
しばらくして、彼が湯気がたったカップを持ってかえってきた。 エ「はい。好みがわからなかったけど、ミルクココア。暖まるよ。」 キ「ありがと....。」 エ「そういえば、キサラって歳はいくつ?」 キ「......わからない。あの中に入れられた時は16歳だったけど。」 エ「そっか....。でも、見た目を見ると歳をとって無いみたいだから多分そのままだよ。」 キ「...エルは、なんで私の事知ってるの?普通、あんなとこ誰も近寄らない。」 エ「うん。そうだね。でも、キサラの事を知ったのは偶然だったんだ。」 キ「偶然?」 エ「うん。俺の職業は賞金稼ぎみたいなものでね、国に雇われてるんだ。」 エルの言葉の「国」と言う言葉にビクッと反応した。 エ「大丈夫。国に言われてキサラを出したわけじゃないから。」 エルは優しくキサラの頭をなでた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加