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しばらくして、彼が湯気がたったカップを持ってかえってきた。
エ「はい。好みがわからなかったけど、ミルクココア。暖まるよ。」
キ「ありがと....。」
エ「そういえば、キサラって歳はいくつ?」
キ「......わからない。あの中に入れられた時は16歳だったけど。」
エ「そっか....。でも、見た目を見ると歳をとって無いみたいだから多分そのままだよ。」
キ「...エルは、なんで私の事知ってるの?普通、あんなとこ誰も近寄らない。」
エ「うん。そうだね。でも、キサラの事を知ったのは偶然だったんだ。」
キ「偶然?」
エ「うん。俺の職業は賞金稼ぎみたいなものでね、国に雇われてるんだ。」
エルの言葉の「国」と言う言葉にビクッと反応した。
エ「大丈夫。国に言われてキサラを出したわけじゃないから。」
エルは優しくキサラの頭をなでた。
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