始まり

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そんな時だった。 私を見つけてくれた人がいた。 雪が降り積もった日。 私は何時もと同じように何も無い虚無感を感じていた。その時、林の奥から足音が聞こえた。久しぶりの人の足音に私の中の虚無感は薄らいだが、これもすぐに消えると思うと少し悲しかった。 サクサクサク..... 足音は次第に近づいてくる。私は不思議に思った。 何時もならこの辺で足音は通り過ぎていくはずだった。でも、それは近づく一方だった。 サクサクサク。 足音がやんだ。 私は恐る恐る顔をあげて洞窟の外を見た。
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