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私は仮面の男の手を取った日に彼の住むところへと案内された。
そこは、町外れにある木造の一軒家だった。
「ここだよ。キサラ、今日から君もここに住むんだ。」
仮面の男は言った。
「....えは。」
私は小さく呟く。
「ん?何?」
彼は結構耳が良いみたいだ。私の小さい呟きが彼まで聞こえたとは思えなかった。
「名前は?」
今度は少し大きく言ってみた。
彼は少し驚いた感じだったがすぐに答えてくれた。
「俺の名前はエル。エル・サラブライト。」
「エル....?」
「あぁ。さぁ、中へ入ろう。」
彼は私を家の中へと導いた。
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