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「おはよう!」
声をかけてきたのは2年の高橋。この高校で1番モテるいわゆるイケメンてやつだ
「今日もかわいいね。佳奈ちゃんは」
「ありがとうございます。先輩こそ今日もカッコイイですよ」
毎日同じ言葉をかえす
「そろそろバレンタインじゃん?佳奈ちゃんは誰かにチョコあげるの?」
「もちろんですよ~」
「もしかして俺とか!?」
その会話はまわりにも聞こえていたようで男たちが集まってくる
「だれだれ?俺に?」
「馬鹿!!おまえじゃねえよ!!俺だよね?」
「ちょっと待て!俺だって欲しい!」
(あぁ~…もううるさいなぁ…)
「あ!!真田くん!!」
まわりの男たちが一斉に同じ方向を見る。そこにいたのは髪なんか寝癖のままで眼鏡で明らかなオタクというジャンルにいる男だ
電車の時刻表を読みながら登校している変わり者
その真田のほうへ小走りで佳奈は駆け寄った
「真田くん!おはよう!」
「………おはよう」
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