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奏子は、守の死を受け入れられずに絶望した。
そして、犯人を恨んだ。
そんなとき、奏子は自らの体の異変に気付きはじめた。
検査を受けて、妊娠が発覚した。
それからというもの、彼女の犯人に対する憎悪はますます強くなるばかりだった。
誰でもよかったはずなのに、なぜ守だったのかと。
この赤ん坊は父親の顔も、声も、温もりも知らずに育たなければならなくなる。
それを考えると、犯人を憎まずにはいられなかった。
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