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『リフトあいのりの話』
これは、つい昨日の話。
スノーボードという趣味がある俺は毎週末休みになると山に上がる。
昨日は得意のヒトリスト(一人ぼっちの人)だったんだが、俺が通っている山のリフトが一基故障中のため3人乗りのリフトしか運行していなかった。
混雑を避けるためにリフトマンによって3人乗らされるワケだが、ヒトリストの俺はどうしてもカップルと乗る確率が高い。
カップルによってはイチャつきはじめるので少し距離を開けて座っている、そんな俺。
そんな中、俺にチャンスが訪れた。
俺を真ん中にして、左はオッサンスキーヤー、右に同い年ぐらいの女の子が座ってきたんだ。
リフトに乗り込む時に女の子が
「失敗したらすいません💦❤」
と言ってきたんだ。
俺は内心ドキドキしながらも
「いや、別に。」
などと人見知り全開でクールぶっていた。
横を向いて彼女の顔を確認するワケにもいかずゴーグルごしに横目で彼女を見てみるとカワイイ!
変態な俺は少しずつ彼女の方によっていき、腕を彼女の腕に当てるという地味なセクハラに出た。
話かけようと思っているウチにリフト降り場がやってきた。
「また、失敗したらすいませ~ん💦❤」
と、彼女。
「いや、別に。」
と、俺。
すると降りたトコロで男が待っていた。
俺の2分間の恋はオワッタ。
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