プロローグ

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「羨ましく思ってました。貴方も、…アイラ様も自由に見えましたの。あの頃の私は何も見えてませんでした。だからお二人共に嫉妬してましたわ。私にとってお二人は輝いている遠い存在――…」 「俺たちにとっては、姫さんこそ煌びやかに輝いていて眩しい存在だかな」  ゼネテスの賛辞にティアナはそれに相応しい婉然たる微笑みを浮かべる。それは、女王陛下として威厳に満ちた顔。母親に瓜二つの存在感を漂わせる。
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