1337人が本棚に入れています
本棚に追加
さわやかな青空のもと、小鳥のさえずりの声がよく聞こえる。
それに順じ人々も穏やかそうだ。
そんな日の太陽のもとの原っぱで、日向ぼっこをして寝転がっている少年がいた。
その少年は黒髪で、瞳はほぼ黒と言っていいほどの茶色の色をしている。
ちなみに彼の名はケン=バハムート、このラグナ大陸を治める唯一の国、バハムート王国の王子である。
何故王子がこんなところで日向ぼっこをしてるかというと……。
「王子!!またこんなところでお勉強をサボって!!
シド様も怒ってらっしゃいますよ!!」
ケンが寝転がっているところに金髪の少女が話しかけてきた。
彼女はウェンリー=クレメンス。
ケンに仕える少女だ。
そして彼女の言う通りケンは勉強をサボってこんなところで日向ぼっこをしているのである。
「別にいいじゃんか。
少しくらいサボったってさ。」
ケンは面倒くさそうに言う。
するとウェンリーは怒って言った。
「王子はいつもサボってるじゃないですか!!
それに何故武術や剣術の修行はマジメにやるのに勉強だけサボるんですか!?」
「それはただ単に修行は体を動かすから楽しいんだけど、勉強って動かさないし面倒くさいし眠くなるし面倒くさいからだよ。」
ケンはまた面倒くさそうに言った。
「そんな理由なんですか!?
ってか面倒くさいを二回言ってますよ!?
ってホントは面倒くさいだけなんですよね!?」
ウェンリーはツッコミを入れながら質問する。
そして開き直ったようにケンは言った。
「そうですけど?」
「ホントにそうなんですか!?
ってか何故疑問なんですか!?
自分の言葉に責任を持ってください!!」
「俺はまだ15歳だからそんな責任は持てない!!」
ケンは胸を張って言った。
ケンの言う通り彼は15歳なのである。
だから彼は責任を持つ必要がないと思ったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!