復 讐 開 始
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僕はそのやりとりを、内側から見ていた。 あのころ僕は体を丸めてジクジクと痛む傷口にうめいていた。 傷口はしみるのだ。 粗塩だ。 僕はなぜ、姉がぼくに粗塩をぶつけるのか。 姉は僕の身の内に、邪竜がいるのだという。 塩。 塩。 塩。 粗塩。 アルペンザルツ。 クレイジーソルト。
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