第1章第2話

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森に白いウサギたんがいました。   白いウサギたんはトーテモ素敵でカワイイのでモテモテでしたよ。   お金持ちのキツネさんやら、力持ちのくまさんやら、カッコイイオオカミさんやら、賢い鹿さんやらにご結婚をして言われましたが、みんなお断りになりマシタ。  ナゼかって言うと白いウサギたんほかに大好きお方いたからですね。 でも決して叶わぬお恋だったのでした。 悲しかったので森のお池でいつもその方のコト想て泣いてました。   森のお池の岸に住んでた白い貝殻のヤドカリさんは、白いウサギさんが気になっていつも見てました。 ある日うさぎさんは、深いお池に落ちて死んでしまいました。   お池はトテモ深くて暗くて、お水はトテーモ冷たかたのでつが、うさぎさんはトテモお幸せそうなお顔でお池の底に沈んでいきました。 なぜなら最期に目にうつったのは、水面にうつる決してかなわぬお方(ご自分)のお姿だったからでした。 それを見ていたヤドカリさんは何も出来ませんでした。それはヤドカリさんもまた叶わぬ恋をするお方だったからなのでした。 ヤドカリたんは今では少し小さくなった白い貝殻の中に入って泣きました。   とさ   おしまい
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