第2話
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急いで階段を駆け上がると、屋上への扉付近に相河さんが立っているのが見える。 相河さんは俺に気付くと、口元で人差し指を立てて静かにするようにというジェスチャーをした。 「えっと…何やってるんですか?相河さん」 あまり音を立てないよう近付き、小声で問い掛けた。 すると相河さんは、無言で扉の向こう側を指差す。 僅かに開いたその隙間から覗いてみると、外には三人の人影が見えた。
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