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「な、なん…で恵が…ここに…」
……。
えぇっ?!
け、恵って…名田庄君が?!
驚いて勇太の横から外を覗き込むと、確かに正門付近に立っている人の姿が見える。
帽子とサングラスで顔は見えないけれど、勇太が言うには本人なのだろう。
「…とりあえず行こう?勇太」
「あ、あぁ…」
呆然と立ち尽くす勇太を促し、足早に教室を後にする。
途中の廊下で相河さんの姿が見えたので“先に門まで行ってます”とだけ声をかけて先を急いだ。
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