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 知る、ということは、ある意味有利な位置に立つ、ということです。知らなければ良かった、という言葉を聞くことがありますが、そんなことないはずなのです。私には全くもって、理解できません。知っていると知らないとでは、雲泥の差があるではないですか。小学生の私でも、そのくらいのことは分かります 。確かに、知ることに貪欲でない人はいるかもしれません。けれど、知らなければならないこと、知っておいた方がいいこと、そういった情報は多いものです。と、説教したところで、賛同を多くえられないということは、重々承知です。私は、少し、異常なほど知的欲求が強いですから。でも、小学生なので、仕方のないことなの です。と建前上言います。  手品を見た時に、「わぁ、すごい」と私は思いません。私が思うことは、どのように手品をしているのだろう、それだけです。ともかく、何もかもを、私は知りたいのです。欲求。その言葉が全てを語っています。知りたいのです。その方がいいと思うのです。その方が、生活が円滑になるのです、迷うことも、困 ることもないのです。知って、満足するのです。安心するのです。心が落ち着くのです。その上、いろいろと考えることもできるのです。そういう人間なのです、私は。  外道、と私を罵る人もいるかもしれないです。  私は他人のプライベートを覗いています。メール、というもので。私は携帯会社のサーバーを弄って、指定した携帯からのメールを全てコピーして、私のパソコンに転送するような仕掛けを作ったのです。だから、私は他人のメールを全て確認できるのです。そこには多くの情報があります。それを、私は知るので す。完全に、ぬかりなく。  そうすることで、私は毎日の生活が、素晴らしいものとなると思っています。知らないことはないのです。学校のクラスの人たちの気持ちから、何から何まで、全て。  それが、私なのです。
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