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少し時間がたった。静まり帰っている。大人達はみいちゃんを探していた。
もう…帰ってこないのに。私は冷めていたのかもしれないけれど、皆あの死神にやられたんだとわかっていたから。
いつも遊んでいた裏の井戸で見付かったみいちゃん。
その後も大人達は泣いて、引っ越しの準備をしていた。
なぜ家に現れるのかわからない。みいちゃんみたいに見つかるのは珍しいと思う。
私は井戸の近くにしゃがんでボーっと井戸を見つめていた。
その時、白い玉の様な小さな光が井戸から出てきた。
蛍?その光を追って行く。結構林の奥まで来てしまった。
そこには砦と洞窟があった。急に怖くなって家に戻ろうとしたけど、どこから来たのかわからなくなっていて…雨が降りだしてきて…。仕方なく洞窟で雨宿り。
―――リン
―――リン
………鈴の音が洞窟の中からしていた。
誰かが先にいたのかもしれないと、奥に進んだ。まっすぐではない洞窟を進んだ先には、沢山のロウソク。
そこには泉が流れこんでいた。ずいぶん深い泉。赤い橋を渡ってロウソクに近付くが誰かいる様子はない。
―――リン
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