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(快楽遊戯、start) 権蔵とその秘書らしき女性は金庫の前に立ち、閉めようとした時、途轍もなく大きな音が響き渡り咄嗟に目を向ける。 重たいドアが倒れ、その向こうには上げられた脚線美を徐に下ろす雨月がいた。 「…な、何だお前は!?」 いきなりの事態に権蔵は荒げ言うが、雨月は口端を緩めただけで何も答えない。 倒れたドアを踏み、そのまま歩みを進めて中へと入る。 権蔵の一言で黒スーツの男性数人が雨月の前に立ちはだかり、内二人の男性が気が付けば倒れているという有様。 一人は部屋の隅で仰向けに倒れており、もう一人はその場で顔面を強打して倒れている。 雨月のその体型のどこからそんな力が出てくるのかと、他の者は驚愕し、一時の沈黙が出来た。
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