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弧を描いたような笑みを見せられ、残りの黒スーツの男性が拳銃を構えたが、雨月の瞬時の足払いによって発砲した弾が変な方向へと飛び、狙ったのか否か、その弾はそれぞれ黒スーツの男性達に当たった。 手に付いた埃を掃いながら立ち上がる雨月。 それを凝視していた権蔵はただただ、唾を飲み込むしかなかった。 「勅使ヶ原権蔵さん、貴方には賞金が懸けられてるんですよ。なので貴方の首、貰います」 そんな物騒な事を笑みを浮かべながら言う、雨月。 権蔵は恐怖のあまり後ろに後退りするものの、壁でもうこれ以上は下がれない。 雨月が一歩踏み出した時、権蔵の前にササッと横一列で現れた7人の白学ランの男性。 「権蔵様を御守りするぞー!!」 「おおー!!」 7人の内、リーダーらしき男性に続いて声を張り上げ言う。そして白学ランをパッと脱ぎ捨てて、忍者装束になった。
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