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整った顔立ちで美しくも恐怖を感じるその悪魔のような笑みに忍者の男性達は、背筋がぞっとし、唾を飲み込むが、内一人の表情はきりっとしたものに変わった。 「怯むな!奴を倒して権蔵様をお守りするのだぁー!」 「お、おぉー!」と、続けて発せられ、色んな形の手裏剣が雨月目掛けて飛んで来る。 それを瞬時にかわし、六人の内三人の敵を一瞬で殴る蹴るの攻撃を数回くらわせ、口や鼻から血を流してその場に倒れた。 残った三人は佩刀していた刀を抜き、恐怖に駆られながらも雄叫びを上げて振りかざして来た。 それをいとも簡単に、片手ずつの指先だけで刃先を掴み止め、刀をぴくりとも動かす事が出来ない敵二人は焦っている。 その間からもう一人の敵が、両手が塞がっている雨月に向かって来た。 指先で掴む刃先を離し、敵二人はよろめいて間から攻めて来た一人とぶつかり、覆い被さるように倒れた。 敵三人は体を起こすと、目の前に刃先があるのに驚き、徐に目線を上げれば悪魔の笑みをした雨月がいた。
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