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西暦204x年。
真夜中の廃墟と化したビル街で爆音が轟き、ビルが崩れる。
「こんなに手こずらせて、絶頂させちゃう気ですかぁ?」
破壊されたビル付近のまた別のビル内で、クスクス笑みを浮かべる女性、否青年が一人。
光りに当てると赤にも見える黒髪でやや斜め分けされた右側だけが長いショートヘアに皮製でワインレッドのロングコートを着用し、中には黒い衣服を身に纏っている。
そんな彼の周りには、血を流して倒れている人間が50人程いる。
先程の台詞はその者達に向けて言ったもの。
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