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「それは出来ません」 「雨月ッ!!」 「末吉くん、退いて下さい」 「嫌だ!!」 「それは困りましたね~。でも、末吉くんはお父さんの事嫌っていたんでしょう?」 「それは、そうだけど…ただ、こんな悪行が嫌で、こんな悪行をして欲しくなくて、何度も父さんに止めるよう言ったけど聞いてもらえなくて、だから、いいかげん嫌になったから、家出しただけで…死んでほしいとまでは思ってないよ!!」 「そうですか。でも、この人を殺さないといけないんです。退いてもらえないなら、末吉くんも一緒に殺してしまいますよ?」 「……ッ!!」 雨月はその瞬間徐に刀を振り上げ、同時に権蔵は末吉を抱き抱えて庇った。 「雨月!!」 刀が振り下ろされ、あと数cmで中るという所で名を呼ばれ、雨月は手を止めた。
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