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雨月はその事情に呆気に取られ、乾いた笑いを出す。だが今佐人は真剣そのもので。 「そうか、そういう事ならここにいてもかまわない」 「ほんと!?いいの!?」 末吉の事情に今佐人のモラリスト魂が煽られ、末吉はぱぁと明るくなったかのような表情を浮かべる。 「もう一人分位なんとかなる、なぁ、雨月」 「僕は知りません。勝手に賛成したのは今佐人さんですから、面倒は今佐人さん一人で見てあげて下さい」 「…分かった」 今雨月が不機嫌なのを忘れて軽くふってしまった今佐人。 「一応これから宜しくお願いします、末吉くん」 「うん、ヨロシク~。てか、前も思ったけど、何でオレのほんとの名前知ってんの?」 「調べればすぐ分かりますよ」 「すまない、警察の個人データを使って少し調べさせてもらったんだ」 雨月はお得意の笑みを浮かべ、今佐人は真面目に誤ってきた。
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