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黒赤髪の青年は、そう言ってニヤっと笑みを浮かべる。
「…フッ…この様子じゃ俺の楽しみはそんなに無さそうだな」
「すみません、久し振りだったものですから。でも、ちゃんと《残して》はいますよ」
長身の青年は短く溜息を吐き、周りを見て少々気が沈んだ。
黒赤髪の青年は謝罪の言葉を述べていても、その感情が全く見受け取れない。
「はぁ…まぁいい。そろそろ他の者を呼ぶ。これ以上姿を見せないでいたら怪しまれるからな」
「そうですね。…では、無事に楽しめますように…」
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