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雨月が声を掛けるも全く反応は無い。
つまらないと不服をもらし、後は今佐人に任せて帰ってしまった雨月。
その後、今佐人は公彦の応急処置をして警察を呼んだ。
待っている間、丹胡に今佐人は洗い浚い本当の事を話して罪を償うんだと、言い聞かせた。
二日後のニュース番組で公彦と丹胡の事が放送された。
ЯЯЯ
黒とピンクの大きなボーダー七部袖パーカーの中に紫のタンクトップを着用し、古着らしいジーパンに赤いスニーカーという服装の末吉がソファにあぐらをかいて膨れっ面をしている。
「なぁ~、まだぁ~?」
「…準備できたぞ」
「イェ~イ!!いざ出陣!!」
先程までの膨れっ面は何処へやら、一瞬にして満面の笑みに変わり、ソファから飛び降りてドアへと向かう、末吉。
それとは対照的にやれやれというような表情を浮かべている今佐人。
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