prologue

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黒赤髪の青年は、長身の青年に顔を近付け触れる程度のキスをした。 キスされた長身の青年は眉間に皺を寄せ、嫌そうな表情を浮かべる。 それを見た黒赤髪の青年はふっと笑みを浮かべ、くわえ煙草をしながら長身の青年の横を通り過ぎて行った。 その足音が聞こえなくなるのを確認してから黒く四角い携帯のような機械を取り出し、口元まで持ってくる。 「負傷者を多数発見、至急現場に急行せよ!」 あるボタンを押しながら、たった今見つけたかのような演技で言う。
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