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「ねぇ~笑ってよ~!和希くん、もっと笑った方がいいよ!?」
「そんな…急には笑えませんよ…」
和希くんがそんな事言うから、俺のスイッチがONになり、和希くんを笑わせる為に、思いっきり変顔をしてやった。
案の定、和希くんは俺の変顔を見て、腹を押さえながら笑い出した。
俺がもっと変顔をすると、和希くんは笑い泣きをしていた。
「そうそう、その笑顔!もっと笑っていこうぜ!」
「ハハハッ!は、はいっ!わかりましたから、もう止めてくださ~い!」
これ以上和希くんを笑わせると、なんだかヤバイ気がしたので、俺は変顔を止めた。
でも和希くんは、俺が変顔を止めても、まだ笑い続けていた。
…そんなにおかしかったのか?
「笑い過ぎだから!っていうか、いいなぁ和希くんは!部屋にテレビもあるし…」
俺がそんな事を言うと、和希くんは流れそうになった涙を拭きながら、俺を見てきた。
そして笑うのを止めて、不思議そうに話してきた。
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