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「部屋にテレビないんですか?」
「ないよ~!俺の母さんも父さんも、持ってきてくれないんだよなぁ…だから毎日暇で仕方ないんだよねぇ!」
すると和希くんは笑顔になって話しだした。
その言葉に、俺は驚く…っていうより喜んでしまった。
「だったら、ここで見ますか?」
「えっ!?いいの!!?」
「はい!裕真さん、おもしろいからまたここに来てほしいし…」
来てほしいって…マジか!?
俺はテレビが見れる嬉しさと、和希くんにそう言ってもらえた嬉しさで、和希くんの両手を握って目を輝かせていた。
「和希くん…キミってマジでいい子だな!」
「えっ?えっ??そ、そんな事…」
「俺でいいならいつでも来るよ!っていうか毎日来ちゃうし!」
すると和希くんは、俺に笑顔で答えてきてくれた。
その後、看護婦さんがやってきて、和希くんはこれから色々検査するらしいので、俺は自分の病室へと帰った。
病室に戻ると、母親が来ていた。
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