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「んだよ、誰だぁぁ!!!」
俺は怒りながら、また病室の方へと目をやった。
すると、今度はさっきまで閉まっていた窓が開いていて、決定的な物がまた出てきた。
開いていた窓から、同じ紙ヒコーキが出てきたんだ。
その紙ヒコーキも、見事に俺の所まで飛んできたので、それを手に取り、急いで飛んできた部屋へと走った。
思いっきり走ってきたから、息が切れちゃったけど、何とか目的の部屋へとたどり着いた。
たどり着いた部屋は、俺と同じ個室だったけど、入り口付近があきらかに違っていた。
どうやら普通の部屋ではなさそうだと、俺は直感した。
入り口のノブを掴み、勢いよく開いて、中へと入っていった。
中に入ると、ベッドの上で上半身だけを起こしながら、紙ヒコーキを作っている男の子がいた。
っていうか…この部屋、中もスゲー…
かなりのVIPなのか??
とりあえず、俺は紙ヒコーキを持って、その男の子へと近づいた。
男の子は見た事のない俺が、急に部屋へとやって来てかなり驚いていたけど…
驚くっていうより、ビビってたかな?
「これ…キミが飛ばしたの?」
「は、はい…」
「俺の頭に刺さったんだけど?」
すると、その男の子はベッドの上で頭を下げて謝りだした。
謝るなら、ベッドから降りて謝れよな…
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