WIND

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沈黙を破ったのは紛れもなく山本の、黒い笑みを潜めた言葉だった。 「あれ?俺何か言ったっけ?」 ……………………………………… 「十代…目?」 妙な空気に堪えきれず、獄寺は言葉を発する。 「何?獄寺君。」 そ知らぬ顔で聞き返す綱吉に、 「自分の仰った事覚えてらっしゃいますか?」 恐ず恐ずと聞いてみる。 「保健室に行くってやつ?」 獄寺は転びそうになった。そして綱吉の天然さを改めて実感した。 ――嗚呼、このお方は何処迄俺の心を狂わせたら気が済むのだろう………
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