0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
【遊園地】
話には聞いていたけど、本当にいろんな物があった。
僕の方が興奮して、彼女を連れ回した。
時間が過ぎるのは早い。
もう夜になってしまった。
やっぱり最後は観覧車と言うことで、二人で乗り込んだ。
頂上につく頃には町のイルミネーションが輝いているのが目にはいった。
その時彼女と目が合い僕は吸い込まれるように彼女に口付けをした。
彼女も拒まずに受け入れてくれた。
深い濃厚なkissに身体が熱くなった。
僕は訳も分からないまま、彼女を連れてHOTELに入った。
そのまま彼女をベッドに押し倒し、僕はむさぼりついた。
《っぁあ…》
その時僕は我に返った。
僕はナニをやっているんだろう。
彼女の顔が見れない。
僕は自己嫌悪に陥っていた。
そんな僕に彼女は、
《やめないで…今は貴方を感じていたいの。》
その一言で僕の理性は吹っ飛んだ。
朝、彼女が目を覚ました時に僕はいなかった。
あったのは僕の微かな温もりだけ。
彼女からは不思議と涙は流れて来なかった。
家に帰った彼女の元に一つの小包が届いた。
送り主のないその小包は男の子の人形と一枚の手紙が入っていた。
「泣かないで。」
彼女は人形を抱き締め泣き続けた。
でも、彼女ならこれからを人形と共に歩いて行ってくれるよね。
最初のコメントを投稿しよう!